介護グッズ

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視力が落ちたら眼鏡をかけますよね、そんな感じに介護グッズを利用出来たらいいな、と思っています。
低下した機能を補うグッズを使えば、住み慣れた家で暮らしを続ける、ご本人の自立を助ける、介護する家族がちょっと楽になる、そんなことが叶うかもしれません。
福祉用具の会社にはレンタルや販売の用品カタログが用意されています。是非一度ご覧いただきたいです。ここでは、どんなものがあるか、こんなものもあるよ、というご紹介をさせてください。シーン別でご紹介しています。

尚、介護保険サービスでのレンタルは、認定された介護度によって品目が変わりますのでケアマネージャーに確認してください。(例、母の住所地では要介護2以上なら介護用ベッドを1ヶ月1,000円程度で借りられますが、要介護1以下なら自費です)

【介護グッズを使う時のおねがい】
本人(親)の身体の状態や症状、生活環境なども考えて選ぶ必要があります。便利なものを増やしても本人が戸惑って使えなければ意味はありません。道具を買い与えたり押し付けたりするのではなく、それを使って本人が楽になるように寄り添ってあげてほしいです。

寝る。起きる。

立ち上がりを助けてくれる手すり

起き上がりや立ち上がりが危なっかしいので補助が欲しいとき

部屋に置くタイプの手すりがあります。ベッドや布団に合わせて使えば一人で立ち上がる時の支えになります。手すりのバーを握れない方には手のひらやヒジを置いて使えるタイプもありますし、手すりを置けない場合には床と天井を使った突っ張り棒タイプもあります。

これらは月数百円のレンタルで借りることが出来ます。

ベッド用リフト

起き上がりも立ち上がりも一人ではできないとき

リフトは、大きな布を使って本人を包むようにして、その布ごとつり上げます。ベッドから車イスやポータブルトイレへの移乗を介助して腰を痛める心配がなくなります。

こんな大掛かりな機械もレンタル出来ます。介護保険1割負担で月2000円以下のものが多いです。

床ずれ防止用マット

起き上がりも立ち上がりも一人ではできないとき

寝る時に使用するマットレスです。体圧を分散する機能を備えたマットレスがあります。圧力を調整したり、体位変換や維持を自動でしてくれるエアマットレスもあります。寝たきりになると心配なのが床ずれですが、深夜の体位変換は家族の労力を必要とします。

介護保険1割負担なら月1000円前後でレンタル出来るものが多いです。

介護用ベッド(特殊寝台)

起き上がりも立ち上がりも一人ではできないとき

病院で見たことがありませんか?背もたれや脚部分が電動で起き上がってくれるベッドです。サイドレールがあれば本人や布団が落ちるのを防げます。テーブルを付ければベッドで食事を取るときに便利です。最近のベッドは高さを変えられるので、介助する人の身長に合わせて上下させれば腰への負担を軽減できます。 和室に似合う木目調、高さが怖い方向けの低いタイプ、小柄な女性なら小さめのベッドなど種類も増えています。

介護保険サービスでレンタルした場合、1ヶ月に千数百円で借りられます(1割負担者)。購入は高額ですし、処分に困る大きさですが、レンタルなら必要な期間だけ借りて長期入院などで使わない時はいったん返却することも可能です。

歩く

歩行器

キャスターが付いた歩行器はご存知でしょうか。赤ちゃんが使う歩行器を大きくしたようなものです。そのほか、お買い物バッグが付いたものや疲れた時に座れるもの、酸素ボンベを乗せられる歩行器もあります。
ウォーカータイプと言われる歩行器は、キャスターが無く、歩行器を持ち上げながら歩くものです。キャスター付きに比べて安定して体を支えてくれます。

いずれも介護保険サービスのレンタルなら月300円~600円程度です。

一本足の杖を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。カラフルな色や柄、グリップ(持ち手)の形状などが選べます。持ち運びに便利な折り畳みタイプもあります。これらはレンタル対象外、自費購入品目です。
介護保険サービスのレンタル対象の杖は次の2つです。
一つはカフ付きの杖。握力が弱く杖が握れない人は、腕を通すカフと呼ばれる機能が付いた杖を使用します。
もう一つは三脚や四脚の杖です。歩行が不安定になると杖自身が自立できるタイプを使用します。

購入すると1万円以上する杖が月150円程度で借りられます。

車イスと車イスでの移動

スロープ

玄関の階段や段差を解消するスロープがあれば、車イスでの移動が楽になります。長さや幅の種類も豊富にありますし、車に乗せて持ち運ぶタイプもあります。大きさにもよりますが月に千円以下で殆どレンタル出来ると思います。また、段差が大きい時などに便利な車イス昇降機もあります。

こちらは月に2、3千円のレンタル料です。

車イス

種類は自走式と介助式、手動と電動があります。自走式は本人がこげるようになっていて、介助式は介助者に押してもらうタイプです。ハンドリム(こぐための操作ハンドル)が無いので介助式のほうがコンパクトなモデルが多くなっています。手動と電動があり、電動車イスなら動かす時に力がいりません。電動車イスはジョイスティック(操作棒)で動かすタイプと、主に外出に使われるハンドルタイプがあります。
多くの人がご存知の機能としては、乗り降りがしやすいように足を置くステップがたためることではないでしょうか。その他にも色々な機能が備えられています。ヒジ掛けの向きが変えられるとベッドへの移乗が楽ですし、座面が低いタイプなら小柄な方に向いています。リクライニングやティルトという機能があれば姿勢の保持が楽に出来るようになります。

車イスの使用目的は本人の自立なのか、介助者による移動なのかによっても選択基準は異なりますし、症状によって求められる機能も違います。ケアマネージャーなどに相談しながら選んでください。
介護保険サービスのレンタルは月数百円~3千円程まであります。

お風呂に入る

入浴用リフト

入浴介助グッズ

脱衣所から洗い場へ、洗い場から浴槽へなど目的に合わせてリフト移動できます。

これはレンタル対象、月に3、4千円で借りられます。

浴槽内のイス

浴槽内で腰掛ければ姿勢が安定し、立ち上がりも楽になります。

バスボード

自分で入るときの補助

浴槽をまたぐ時に不安定になる危険を軽減します。ボードの上に腰かけてから浴槽につかるなど移動が安定します。

すのこ

自分で入るときの補助

福祉用具のすのこは高さがあります。脱衣所との段差を小さくしたり、浴槽の深さや浴槽と浴室内の床の高さ調節に役立ちます。

浴槽用手すり

自分で入るときの補助

浴槽のフチに取り付けるタイプで、浴槽内での姿勢保持が楽になります。

シャワーチェア

自分で入るときの補助

立ち上がりが格段に楽になります。

トイレと排泄周りグッズ

パッド

おむつ関連(自費購入)

パンツにセットして使います。大きなものはおしっこ5~6回分に対応します。おむつに組み合わせても利用します。介助の場合、パッドを交換することでオムツ交換の回数を減らせます。

パンツタイプのおむつ

おむつ関連(自費購入)

パンツのように履くタイプのおむつです。着替えは自分で出来るがおしっこの心配がある時に便利です。おむつ交換はズボンの着替えが必要なので全介助の方には向きません。

テープ止めタイプのおむつ

おむつ関連(自費購入)

テープで止めるタイプのおむつ、吸収量は多めです。寝たきりの方や着替えが自分で出来ない方、尿量が多い方に向いています。

軽失禁用パンツ

おむつ関連(自費購入)

パンツに吸収材が縫い込んであるお助けグッズです。吸収量が10~50ccと少ないので、尿量が多い方には向きません。

自動排泄処理装置

尿を自動で吸引してくれる装置があります。寝たきりの方のオムツ交換は家族の負担が大きいものですが、これがあると介助の負担軽減になります。タンクやパッドなどは自費購入ですが、本体はレンタル可能です。

補助便座

和式トイレを簡単に洋式トイレに変えるものです。保険サービスでは購入品目です。

ポータブルトイレ

家具調のものやコンパクトなもの、暖房便座やウオシュレット付きのものなど種類豊富です。
介護保険サービスでは購入品目となります。

トイレ用手すり

トイレ周り

便器への立ち座りで不安定な方でも、手すりがあれば姿勢が安定することがあります。ズボンや下着の上げ下ろし時も手すりがあれば安定します。また、便座を囲むように設置された手すりなら、排泄時につかまってお腹に力を入れることが出来るので排便しやすくなることもあります。

介護保険サービスなら月数百円でレンタル出来ます。

生活の中であると便利な用品

食器や食事用品

箸やスプーン、フォークを介護グッズに変えれば、自力で食べられるようになったり介助が楽になったりします。握り部分が太いラバー製のスプーン・フォークやピンセットのような箸は小さな力で使えます。汁椀や茶碗に取っ手が付いていれば、安定して持ち上げることが出来ます。緩やかな傾斜が付いている皿があれば片麻痺の方でも上手にすくって食べられます。

衣類

介助に便利な服があります。ボタンの代わりに面ファスナーやホックが使われていて着替えさせやすいものや、自傷行為から身を守ってくれるツナギ服もあります。点滴や胃ろうのチューブやカテーテルを付けていても介助しやすいように袖が開けるものや大きく前が開くパジャマなどもあります。

おむつを剥ぎ取ってしまう方や自分を傷つけてしまう方には専用の手袋(大き目のミトン)もあります。夜中などに使うと介助負担が軽減できるかもしれません。

チャイムやセンサー

マットタイプのものは、ベッドに敷けば離床したときに教えてくれますし、ベッドサイドや出入り口に置けばそこに立ったときに教えてくれます。センサータイプは玄関などにセットし、その前を人が通ったときにチャイムで知らせてくれるものです。

これらは介護保険サービスのレンタルがあり月1,000円程で借りられます。