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「100均のホワイトボードが意外と便利です」

母と私の生活で便利だったのが、100均ショップで買った小さなホワイトボードです。
テーブルの上に置いてあっても邪魔じゃない大きさで、今日の予定などをチョコっと書くのに助かりました。
母は認知症なのですぐに忘れてしまいます。「買い物に行ってきます。夕方4時に帰ります」とか「お昼ご飯は食べましたよ。3時になったらオヤツにしましょう」とか、一つ前の行動や次の行動を書いておきました。母はそれを見れば理解すると同時に安心しますし、私は何度も同じことを言わずに済みます。
書き方は気を付けました。「30分で帰ります」ではなく「夕方4時に帰ります」です。また、留守中に何も食べるなとは言えないので「帰ったら一緒にオヤツを食べましょうね、待っててね」などと書きました。

しばらくすると、母も使いこなすようになりました。
「飴が食べたい」とか「デイサービスをやめたい」とか「病院はいつ?」とか、私に聞きたいことやお願いごとを思いついた時に書いてくれたのです。これは助かりました。母の気持ちを知ることが出来るし話題も出来ます。

メモ用紙でもいいのですが、無くなるんですよね、紙って。クシャクシャに丸められたメモがゴミ箱に捨てられていたことが何度もありました。
ノートを使ったこともありましたが母はそれを自由に使い始めてしまうんです、絵を描いたり日記にしたり。そして自分の部屋へ持ち去ってしまいました。
というわけで、母と私の伝言板はホワイトボードになりました。予想以上に便利でした。
ちょっとした伝言や予定の確認などでお困りの方、お試しくださいませ。

ただ、母の認知症がさらに進んでからは使えなくなりました。書いてあることが理解できなくなったのです。忘れてしまっても理解できればメモの意味があります。読んでもわからないレベルになるとメモの意味をなさなくなるんですね、勉強になりました。使えなくなったホワイトボードを処分するときはチョット悲しかったです。