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母の老人ホームをこんな感じで決めました

母の入居先を決める時、我が家の場合は「費用」が一番のポイントでした。

在宅介護期間、私のお給料で暮らし始め、私が介護離職してからは母の年金と二人の預貯金を切り崩して生活していました。母が施設に入居すればその費用全部と私の生活費が必要になるので、どう考えても出費は大きくなってしまう。ホームの入居分は母の年金で済めばいいなーと考えました。

そこで月々の金額上限を決めて有料老人ホームを探し始めました。

月々のお支払いが安いと思って見てみると、大概「入居金〇百万円」と書かれていました。この値段はピンキリで、200万円の所もあれば1000万円なんて所もありました。

イッセンマン払えたら苦労しないってば(≧▽≦)

 

話がチョットそれますが、

介護の大変さの1つに「いつまで続くかわからない」というのがあると思います。1年なのか10年なのか、はたまた20年30年なのか。

一方で、多くの高齢親の場合、明日終わるかもしれない一面もありますね。

母は今年90歳。無理して入居金を用意しても1年かもしれない。月々が安くても結果高くなります。こんなことを考え始めると、ある意味バクチ(^^ゞ

私は入居金ゼロに絞って探すことにしました。

 

検索サイトで「有料老人ホーム」と入れるとたくさん出てきます。CMで有名な大手企業さんのPRだけでもズラっと。それらを閲覧してみればわかりますが、具体的な金額はなかなか載っていないんです。そこで老人ホームを無料で紹介してくれる業者さんに探してもらうことにしました。最近よく見かける「総合保険屋さん」みたいな感じで、私は無料で利用して、ホーム側からキックバックがあるのかもしれません。

 

そこで「上限いくらでお願いします」と依頼しました。

仮に15万円としておきます(昭和ヒトケタ女性の年金はこんなにありません)。

あるわあるわ♪選びたい放題!

なんだ~こんなにあるんだー。良かった!

と思ったのも束の間。

「月額15万円」はあくまでも施設利用料(食費込み)であって、介護保険負担、医療費、嗜好品、趣味やイベント代などが別途かかるとのこと。概ねプラス4~5万円くらい。

結局20万円(>_<)

 

無理!

 

母のホーム入居を一度はあきらめたんです。

 

が、寝る時間は取れないし、精神的にもきつくて再度探しました。友人が「○○ってどう?CMで安いって言ってたよ」というので、ダメもとで電話。

すると!

本当にお安い!まさかの「年金で済むホーム」です。

 

早速見学をお願いすることにしました。

設備や介護内容などはパンフレットでも電話でも知ることが出来ますが、雰囲気やスタッフの対応は見学しないとわかりませんからネ。

 

見学した結果、即決しました(≧▽≦)

 

うちの決めポイント1。

見学をお願いしたら「いつでもどうぞ」とのこと。これスゴイですよね。何か隠したかったり準備しないといけなかったりしたらこうは言えません。ちなみにココ「今からいらっしゃいますか?」って聞かれました。私が行けませんって(笑)

 

うちの決めポイント2。

見学に行ったら、どのスタッフも私を構いすぎない。こんにちは~とは言うけれど、担当者が来るまでこちらでお待ちくださいってだけで基本スルー。入居者さんたちと普通にそのまま過ごしてくれていました。

 

うちの決めポイント3。

スタッフさんと入居者さんの会話が丁寧すぎない。「○○さん、風邪どう?」通りすがりにそんな風に声をかけてます。「いかがですか?」と丁寧に話すのが悪いと言ってるんじゃないんですよ、ただ、母の生活の場になる所なので私はリラックスできる空気を好みます。

 

うちの決めポイント4。

入居者さんたちが穏やかな表情をしている。入居者同士のおしゃべりが楽しそうだったり、一人でウロウロしていても寂しそうじゃないというか穏やかな空気を纏っていたんです。「おうち」的な感じでした。

 

うちの決めポイント5。

ご飯を施設で作っていた。今は宅配弁当や冷凍技術が進んでいるので、施設によってはそういうのを利用しているところも多くなっています。業者によっては美味しいのでそれを悪く言うつもりはありません。ただ、咀嚼や嚥下が難しくなるとそれに合わせたご飯の用意も難しくなります。母はまだ常食を食べられますが、先のことを考えると。

 

ポイントはこれだけではないですけど、大きなポイントはやはり「雰囲気」です。

私が好んだココの雰囲気、他の方は好きじゃないかもしれない。そう、こればっかりは書き込みじゃわかりませんから。

 

そしてあれから3ヶ月。母はすっかり慣れ、お友達と手をつないで食堂へご飯を食べに行ってるようです。